「“母の商売(ビジネス)”を継いだ娘のはなし」パート2

“昔ながらの酒まんじゅう”はソウルフード!
リメイク版

前回は、“昔ながらの酒まんじゅう”作りを引き継ぐ様になった経緯(いきさつ)のくだりで終わりました。

今回は、”昔ながらの酒まんじゅう”が、たかが”酒まんじゅう”、されど”酒まんじゅう”なんだというお話しです。

義母が一人で作り、そして売り歩いていた「酒まんじゅう」とは”うどん”と並び、この地方(山梨県郡内地方)で、これを作れないと「一人前の女」と扱って貰えない、「嫁に行けない」と言うくらいの物なんだそうです。

そんなもんだから、家でお母さんやおばあちゃんが“うどん”を、足で踏みつけながら打っている姿や、

“酒まんじゅう”をふかす、せいろから立ち昇る湯気を見てきて、その味覚を覚えている人にとって「酒まんじゅう」は“昔懐かしいおやつ”とか、“昔懐かしい味”とかだけでは済まない、

それはそれは、「酒まんじゅう」を一口食べれば胸の内に、台所から湯気と一緒に漂ってくる酒種のほのかな”かほり”や、昔し懐かしい囲炉裏端のいぶされ、少し煙たげな“にほい”が思い出されるのかも知れません。

そういった、ソウルフードである「酒まんじゅう」を、手伝いながら直接母親から教わりながら作るにしても、いとも容易く引き継ぐ事なんて出来るものだろうか?

上野原市内だけでも何軒も専門の「酒まんじゅう屋」さんがあって、伝承された味や技もある事だろうにそんなに甘くはないんじゃないかな!?

側で(はたで)見ているだけの私(婿)のモヤモヤは続くのでありました。

パート3に続く!

(引っ張るネ~)

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