『めぐり健康法』

銀行から送られてくる、会員情報誌に”ぽっと一息お届け隊”がお届けすべく、良い「サステナブル・ウェルネス」情報がありましたので皆様と共有したいと思います。

山梨中央銀行殿会員情報誌 快 『かい』 より転載

「健康状態を左右する」と、関心が高まっている毛細血管。

「ゴースト血管」の名付け親の高倉伸幸先生に、

毛細血管の状態を改善する具体的な方法も含めて、

お話を伺いました。


高倉伸幸(たかくらのぶゆき)先生
医学博士。大阪大学微生物病研究所情報伝達分野教授。三重大学医学部卒。京都大学大学院医学研究科博士課程修了。組 織再生やがん組織における血管研究の分野におけるトップ ランナーの一人。テレビにてゴースト血管に警鐘を鳴らし、話 題を呼んだ。ゴースト血管という言葉の命名者でもある。

血液と血管の役割

血液全体の44%強を占める赤血球は、 酸素や二酸化炭素の運搬を担う大切な成 分です。しかし微小成分も生命の維持に 不可欠です。たとえば、わずか0.3%を占める血小板はケガなどで血管が傷つき、 出血した時に、血小板同士で凝集して血 管を塞ぎ、一次止血を行います。体内に侵入した病原体や異物から身体を守る白血 球も、実は血液に占める割合はたったの 0.6%です。

他にも、全身を隈なく循環する血液と 血管のネットワークによって、各種ホルモ ンなどの物質が運ばれて脳やその他の臓 器間の連絡役を果たしたり、血流を調節 して体温を一定に保ったり、点滴や注射な どの成分が患部まで運ばれるなど、実に 重要な役割が果たされているのです。

37兆個といわれる全身の細胞に、酸素や栄養を届け、二酸化炭素や老廃物を回収してくる血液。十分な酸素や栄養が届かなくなった組織では、二酸化炭素や老廃物も蓄積していき、徐々に細胞死が増加して、老化が加速していきます。

19世紀の医師、ウイリアム・オスラーは、「人は血管とともに老いる」という有名な言葉を残しました。原文を直訳すると、「人は動脈とともに老いる」。動脈の老化の進み具合が、身体の内部の老化に大きく影響を与えるという考え方は、ごく最近まで当然のこととされてきました。

ところが医学の進歩とともに、今まであまりスポットの当ることがなかった「毛細血管」の方が、実は動脈よりも大きく老化現象に関わっているということが分かってきました。

そんな大切な毛細血管について、血管研究の第一人者である高倉先生にお話を伺いました。

血管は最大の臓器

血管は、人体最大の臓器といわれています。1本につなぐと10万km、地球を2周半するほどの長さです。その99%を占めるのが毛細血管と呼ばれる、髪の毛の10分の1ほどの細さの血管です。

下図のように、心臓から拍出された血液を毛細血管まで運ぶのが「動脈」、毛細血管から心臓まで血液を運ぶのが「静脈」と呼ばれる太い血管です。動脈も静脈も血液を運搬することが役割なので、血液が漏れ出さないように強固な3層構造をしています。特に動脈は心臓から血液が拍出された際の圧に負けないように、静脈に比べると分厚く、しっかりとした構造です。一方、静脈は中を流れる血液の速度がそれほど速くないので、薄く柔らかい3層構造です。ただ、重力に抗して心臓へと血液を送り届ける必要があるため、逆流を防ぐ静脈弁があります。

毛細血管は漏れ出す構造

動脈、静脈ともに血液を運ぶことが役割であるのに対して、「毛細血管」は死兆個の細胞との物質交換、ガス交換が役割です。そのため、毛細血管は、身体中に網目のように張りめぐらされており、しかも、血管内成分が適度に漏れ出すような構造をしています。

具体的には、内膜(内皮細胞)だけの1層構造で、しかも、内皮細胞同士の間には隙間があります。その隙間から血液中の酸素や栄養素を組織に取り込んだり、二酸化炭素や老廃物などを組織から血液に戻すなどの物質交換が行われるのです。隙間だらけなのに、血管が筒状に保たれているのは、「壁細胞」が内皮細胞の周囲に網の目のように貼り付いているからです。このような独特な構造をもつ毛細血管によって、身体を健康に保つための物資交換が全身で行われているのです。

これが「ゴースト血管」

下の2枚の写真(①②)を見比べてみてください。この写真は、左手薬指の爪の生え際の少し皮膚寄りの部分に、特定波長可視光線を5秒照射して、毛細血管の状態を撮影したものです。最近は、一部の薬局やスーパーなどに、このような画像を見られるスコープ機や血流測定器が設置されていることがあるので、見かけたら是非一度、体験してみてください。

正常な毛細血管(写真①) は、写真下方の真皮層から上方の表皮層へ向かってまっすぐに伸びていき、組織へ酸素や栄養分を届けると、表皮層近くでクルンと回って真皮層へ戻ってくるのが鮮明に確認できます。

ところが、②の写真では、毛細血管の輪郭がはっきりせず、薄くぼやけています。これは壁細胞が変性あるいは離脱してしまって、血管から血液成分が滲みだしている状態です。

このような漏れタイプ以外に、ねじれタイプ、拡張タイプなどもあります。ねじれタイプ(写真③)は、緊張やストレスにさらされている人に多く見られます。交感神経優位の状態が続き、毛細血管の手前の細動脈がギュッと収縮してしまい、うまく毛細血管に血液が流れないのです。また、写真④のように、毛細血管が拡張しすぎても、酸素や養分がうまく組織に行き渡らなくなります。

というのも、酸素や養分を運んでいる赤血球が少し狭めの血管の中を変形しながら流れていく時に、血管壁との摩擦で酸素や養分が血管外に漏れだし、血管周囲の細胞に供給される仕組みだからです。生活習慣の乱れなどで壁細胞が弱ってくると、毛細血管を筒状にキュッと維持する力が弱まり、拡張タイプになりがちです。ト血管が増えると、細胞には

 写真②~④のようなゴースト血管が増えると、細胞には充分な酸素がいきわたらず、体外に素早く排出したい老廃物もどんどん蓄積していきますから、「病気というわけではないけれど、なんとなく不調」と感じるようになってきます。免疫細胞が充分にいきわたらないため、免疫力も低下して、病気にもなりやすくなります。新型コロナ肺炎を引き起こすCOVID-0などのウイルスは、血管障害が生じている血管内皮細胞内でどんどん増殖することも分かってきています。

コロナウイルスと、ゴースト血管

コロナウイルスも血管が感染源になっていることが分かってきました。

通常、もろくなっている血管があると、 その血管を修復しようと、ACE2という 物質が発現されます。ところが、ACE2は コロナウイルスの受容体でもあるので、 血管を傷めるような生活習慣を持っていると感染しやすいわけです。糖尿病など の基礎疾患を持っているとコロナウイル スに感染した時に重症化しやすい、というのはこのためです。生活習慣を改善して、ゴースト血管を少なくしていくことがコロナ対策としては大切ですね。

高血圧とゴースト血管

ゴースト血管は他にもさまざまな病気を引き起こし、悪化させます。

例えば、ゴースト血管と高血圧の関係はまさに負のスパイラル。

ゴースト血管が増えてくると、組織に酸素が行き渡らず低酸素状態に。毛細血管の血流が滞っていることを察知した心臓は、末梢の血流を復活させようと、今までよりも強い力で血液を摘出するようになります。その結果、全ての血管で血管壁への圧負荷が高まり、血管の状態が悪化。圧が高いため毛細血管に届くまでに十分な減速ができず、毛細血管の内皮細胞も傷害され、さらにゴースト血管が増えることに。

このように高血圧は、動脈硬化や塩分の摂りすぎだけが原因ではなく、毛細血管のゴースト化もその一因となるのです。

逆に、すでに高血圧を呈している人も、末梢の毛細血管ケアをすると、血圧が下がる可能性があります。このことは高血圧マウスでは、すでに実証されています。

がんとゴースト血管

毛細血管はがんの増殖とも深い関係があります。

私たちの身体では毎日、何千個というがん細胞ができています。免疫細胞がそのがん細胞を見つけて貪食、防御してくれているから、がんを発症するにはいたらないわけです。

ところが、何らかの原因で、免疫細胞の防御から逃れることに成功するがん細胞もあります。そうするとがん細胞は自らが増殖するために、免疫細胞が活動しにくい低酸素状態を周囲に作ろうとします。 具体的には、内皮細胞と壁細胞の密着度を高めて毛細血管をしっかりさせる働きの「Tie2」を不活性化する「アンジオポエチン-2」を分泌して、血管をもろくし、酸素がいき わたらないようにしていくのです。

人間の組織細胞は本来、低酸素状態を察知すると、「血管新生」という作用で新しい毛細血管を作り、そこに酸素を送り込もうとします。ところが、がん細胞は、それらの新しく生まれた毛細血管をアンジオポエチン-2の分泌によってことごとくゴースト化しながら、新生血管の内皮細胞が分泌する「アンジオクラインシグナル」という、「組織を成長させる因子」を利用して急速に増殖していきます。

 このように、がん組織の中には大量の新生血管が生成されているのに、いずれも血液がほとんど流れていないため、抗がん剤を投与しても、その抗がん剤ががん細胞にまで届きません。放射線治療も酸素がなければ機能しづらくなります。

 つまり、がん治療の効果を高めるためには、がん細胞が取り込んだゴースト血管をよみがえらせて、血流を復活させることが必要なのです。すでに、アメリカでは、抗がん剤治療の前に太極拳などを行って血流をあげるという取り組みが始まっています。日本でも運動療法と抗がん剤治療をセットで提供する病院が出てきました。

運動によって血行をよくして、ゴースト血管を復活させることががん治療の効果を高めるのです。ですから、万が一、 がん告知を受けることがあったとしても、決して家に引きこもらず、適度に運動するように心がけましょう。ただし、激しい運動は活性酸素を作ってしまうので、逆効果です。気持ちよく、リラックスできるような運動で血流をあげるのが効果的です。

認知症とゴースト血管

ごく最近、新しく発見されたのが、認知症とゴースト血管の関係です。

認知症にはアルツハイマー病、脳血管性、レビー小体型などさまざまなタイプがあります。

脳血管性は脳内血管の動脈硬化が原因ですから、当然、血管の状態を改善することが予防につながります。そして、もっとも発症割合が高いアルツハイマー病も、実は血管の状態が関連しているのです。

アルツハイマー病はアミロイドBという物質が脳に過剰に蓄積することが原因となります。アミロイド8は、本来は脳に必要な物質で、まったく分泌されないと脳の血管障害を引き起こしてしまいます。

血管の状態が正常であると、必要以上に産生されたアミロイドBは回収され、脳外に排出されます。ところが、毛細血管がゴースト化すると、不要なアミロイドBが、脳内に過剰に蓄積してしまいます。

従来は、アミロイドBが脳内に蓄積しだして10年くらいすると、タウと呼ばれるたんぱく質が活性化し、それが神経に障害を与えて認知症を発症すると考えられていました。ところが、近年、アミロイドBそのものが壁細胞を収縮させて、毛細血管をつぶしているということが分かってきました。つまり、アミロイドBが蓄積してくると、脳のあちらこちらで虚血状態が作られ、それが認知症の原因となっているのではないかと考えられるわけです。

脳にはリンパ管がありません(一部例外あり)。つまり、毛細血管が機能しなくなると、脳内の不要なものを排出する方法がなくなるため、毛細血管のゴースト化を避けることがとても大切なのです。

ゴースト血管は改善できる

MCTオイルという中鎖脂肪酸油がアルツハイマー病の症状を改善するという報告がありますが、MCTオイルに限らず、毛細血管を正常化するために「よい油」の摂取はとても大切です。というのも、脂質をカットしすぎると血管壁がもろくなるからです。細胞膜を作っているのは脂質ですし、膜が弱くなると感染も起きやすくなります。

1頁からご紹介しているような生活習慣の改善で、毛細血管の状態は何歳からでも改善できます。さらには、毛細血管を増やすことすら、可能です。

体中の3兆個といわれる細胞に、酸素と栄養を届けてくれる毛細血管。質のよい血液が身体の隅々までめぐっているが、健康で免疫力の高い身体をもたらしてくれます。 免疫力に関心が高まっている今、血液の「めぐり」を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか?

病気というほどでもないけれど、なんとなく不調。 そんな時に、「歳だから仕方ない」と、やり過ごしてしまわずに、 毛細血管のゴースト化を疑ってみましょう。 下記のような変化も、実はゴースト血管が原因。 当てはまるものがないかをチェックしたら、次頁以降の改善策を即実行! 毛細血管は何歳からでも改善することができます。

前頁の「チェックしてみよう!」で、 あてはまる項目がたくさんあったから、 といって決して落ち込まないでください。 毛細血管は何歳からでも、増やすことも、 状態を改善することもできます。 そのための方法は、生活習慣病の改善方法とほぼ同じです。 すべてを行う必要はないので、 生活に取り入れやすいところから実践してみましょう。

生活習慣①

ゆるい運動を 習慣化する

運動で血流をアップして毛 細血管のゴースト化を予防改善しましょう。そのためには、 1日1回20分を目安に、ウォー キングなどの軽い有酸素運動を。必死になって運動すると、活性酸素ができて逆効果です。 手軽なところでは、テレビを見ながらの「踵の上げ下げ運動」 などもおすすめです。心臓に 血液を戻すためのふくらはぎの ポンプ機能が活性化して、全 身の血流もアップします。

生活習慣②

バランスのよい食事

血液の質をよくするには、バランスのよい食事を。目安としては、野菜・きのこ・海藻類を50%、肉・魚・豆・乳製品を25%、 米・パンなどの主食を5%、油脂を10%のバランスを心がけましょう。脂質は細胞膜やホルモンの原料になる、必要不可欠な栄養素ですから、カットしすぎないように。

また、食事によって血糖値が一気に上ると、血管が傷つきます。血糖値コントロールのためには、食べる順番も大切です。まずは食物繊維が豊富な野菜・海藻・きのこ類、インスリン分泌を促す「インクレチン作用」 のある肉・魚を先に食べ、ご飯やイモ類などの糖質が多い食品はあとから。朝食で糖質を抜くと、昼食、夕食時にインスリンが分泌されにくくなりますから、食事は抜かず、腹八分目を心がけましょう。

生活習慣③

塩分、糖分の摂りすぎに注意

塩分の摂りすぎは高血圧を招くので、昆布などの旨味、酢 や香辛料などを上手に活用しましょう。スープや鍋物でさまざまな野菜を食べて、血圧を上げない方向に働くカリウムをたくさん摂るのもひとつの方法です。

また、糖分は高血糖を招き、血管を傷つけるもと。主食まで控える糖質制限は身体によくありませんが、お菓子やジュースの摂りすぎには注意を。

生活習慣④

入浴でリラックス

入浴はリラックス効果が高く、副交感神経を活性化してくれ ます。ただし、熱い湯は逆効 果。10度以下のぬるい湯にゆっくりつかるのがベストです。湯気などで風呂場全体を温めての半身浴 (10~15分程度)や、 香りのよい入浴剤、炭酸系の入浴剤もリラックス効果を高めてくれます。

片鼻呼吸法

1 右手の親指で右の鼻を押さえて、左鼻だけでゆっくり息を吸う (6秒)

2 薬指で左の鼻も押さえ、両方の鼻を押さえた状態で息を止める (3秒)

3薬指を離して、左鼻からゆっくり息を吐く(6秒)

※ 左右交互に行ってください

生活習慣 ⑤

自律神経の バランスを整えよう

ストレスや緊張などで「交感 神経」が優位になると、毛細血管への血流が低下し、ゴース ト化が加速します。適度に副交感神経が活性化していることが大切。とはいえ、自律神経は意図してコントロールできるものではありません。そこで 活用したいのが呼吸です。

ひとつは「深呼吸」です。 大きく息を吸うと、交感神経が優位になります。次に、ゆっくり息を吐きだし、身体を緩めていくと、副交感神経が優位になります。 顔のこわばり、肩の余分な力なども意識的にほぐして、ゆっくりと深呼吸を続けてみましょう。呼吸が整うと、心も安定するので、イライラしがちな時などに取り入れるのもおすすめです。

そして、もうひとつが「片鼻呼吸法」です。普段、私たちは片方の鼻だけで呼吸しています。自律神経の働きによって、一方の鼻の奥の組織が膨張して空気の通りを塞いでいるのです。この「交代制鼻閉」と呼ばれる生理現象は2~3時間おきに左右が切り替わり、鼻の粘膜が乾くことを防いでいます。左記の片鼻呼吸を左右交互に行うと、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができます。右鼻で呼吸すると左脳(交感神経) が、左鼻で呼吸すると右脳(副交感神経)が活性化します。 また、血管を拡張して血液をサラサラにする酸化窒素が鼻の中で作られ、血圧が安定するともいわれています。

生活習慣 ⑥

3つの食材で、Tie2を活性化しよう

血管の内皮細胞には、内皮細胞同士の接着を強化するTie2(タイツー)という分子があります。

Tie2が活性化すると、内皮細胞同士や、壁細胞と内皮細胞の接着が強まり、毛細血管がしっかりと安定します。不活性だと、内皮細胞間の隙間が開き、血管内の成分が過剰に外に漏れだしてしまいます。その結果、酸素や栄養が全身にいきわたらなくなり、老化や 病気の原因に。

残念ながら、このTie2を 活性化する「アンジオポエチンー1」の分泌は加齢と共に減少していきます。そこで、アンジオポエチン-1と同じ働きをする成分を含む食品を積極的に摂ることによって、Tie2を活性化させましょう。

シナモン

桂皮とも呼ばれ、古くから漢方薬としても使われてきました。 独特の香りのもととなる

「Bシリンガレシノール」にTie2を活性化させる力があります。 バナナやバタートーストにシナモンパウダーを一振りする等、気軽に活用してみましょう。

ただし、大量に摂りすぎると肝機能に副作用があるという報告もあります。1日の摂取量の目安は、小さじ半分。 これだけは厳守してください。

おすすめ!シナモンの使い方

・コーヒーや紅茶、ホットワインに入れる

・バターを塗ったトーストに砂糖とともに塗る

・カレーや肉の煮込み料理などに加える

ルイボスティー

ほのかな甘みが人気の健康茶「ルイボスティー」に含まれるフラボノイドがTie2を活性化させてくれます。 飽きのこない味で、カフェインも含まないため飲む時間帯を選ばない、 というのが続けやすいポイントです。

ルイボスティーの淹れ方

 麦茶のように5分程度煮出す。あるい は、ティーポットや急須に茶葉を入れて湯をそそいで蒸らす。手軽なティーバッグタイプもあるが、煮出して作る 方が本来の味や効能が期待できる

ヒハツ

コショウの一種で、「ヒバーチ」「ロングペッパー」「島コショウ」とも呼ばれる「ヒハツ」。ピペリンという物質がTie2を活性化してくれます。

使い方は、普通のコショウや七味唐辛子、山椒などの代わりに、煮込み料理や炒め物などに調味料としてふりかけるだけ。食べるとお腹がポカポカしてくるので、「効いている」という実感が欲しい方にはおすすめです。

おすすめ! ヒハツの使い方

 ・ラーメンやそば、うどんなどにふりかける

 ・カレーや肉の煮込み、麻婆豆腐などに加える

 ・味噌汁にふる

生活習慣 ⑦

血管マッサージで 血流をアップしよう

血管をマッサージすることによっても、血流を促すことができます。運動は苦手、という方は血管マッサージを入浴の際などに行うのもひとつの方法です。入浴のリラックス効果と血管マッサージのダブル効果で、毛細血管の血流がアップします。

血流マッサージのポイント

手のひらをマッサージする部分に置き、筋肉を骨からずらすように上下、左右に動かします。皮膚をこするのではなく、皮膚を押さえたまま筋肉ごと動かすイメージで。

 ※ 傷や痛みのある場所は避けましょう。

太ももを両手でつかみ、 筋肉を上下左右に動かす。ふくらはぎも同様。 膝関節は、膝を軽く伸ばして裏側からよく揉む。

足首を回し、足の指は1 本ずつ引っ張り、前後左 ・ 右に揺らす。足の裏もよく押してほぐす。

肩・脇

脇の下の前側をつかみ3か所程度ずらしながら、よく揉む。脇の後ろ側も、5か所程度ずらしながら、よく揉みこむ。

1鎖骨の上のへこみをグリグリ動かす。

2肩の上に手を置き前へずらす。

片手で腕をつかみ、上下に、また左右にねじるように動かす。 肘から手首にかけても同様に。

両手を首の後ろで組み、うなじを押す。 首の横側も同じように、頸動脈に沿うように行う。

手のひらで首の両側をはさみ、指の腹で上下左右に動かす。揉むような感じで、首の付け根やあごの下も同様に。

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